ソーバーねっとからのお知らせ

2018/06/19 01:42
ソーバーねっと開発への想い「connection」

嗜癖=アディクション(addiction)の反対語は、つながり=コネクション(connection)。

依存症からの回復に必要なことは、
それを理解して、応援してくれる人たちとつながることです。

しかし、自助組織を知らない当事者にとっては、
どんな場所で、どんな風に開催しているのか、まるで想像することができません。
そのような人たちから聞こえてくるのは、
「真っ暗な夜に、行ったことのない場所までたどり着けるか不安だ」
「行った方が良いと思っても、イメージが湧かずに躊躇してしまう」
「いざ行ってみたものの、開催変更・休会されていた」
といった声です。

全国に107万人もいると推計されるアルコール依存症者のうち、治療中の人はわずか5万人弱。
専門病院にたどり着くだけで「奇跡」だと言われるにもかかわらず、
あと一歩、自助組織への参加を迷いながら失敗してしまう当事者たちに出会いました。

もっとたくさんの人たちが、気軽に自助組織へアクセスできるためには何をすべきか。
ソーバーねっとの構想を始めたのは、2015年です。
つながりを重視するのであれば、つながりやすい環境を作っていかなければなりません。
初めて参加するときの心理的ハードルを下げ、アクセス性を高め、
もっと自助組織を身近に感じてもらうためのアイデアとして、
この「ソーバーねっと」を開発することを決心しました。

大変ありがたいことに、2016年には全日本断酒連盟の方々から御協力を頂き、
まずは近畿・四国に地域を限定して、当サイトはようやく公開することができました。

ソーバーねっとは、当事者の人たちが主役のサイトです。
各団体の広報担当者は、例会・ミーティング情報の変更等をニュース発信することができ、
写真などをアップロードして会場の雰囲気を伝えることが可能です。
一般ユーザーは、お気に入り登録の機能を使って、最新情報を随時入手することができます。

いまだ孤立して悩んでいる多くの当事者たちが、
回復に必要な「つながり」を手に入れるため、ソーバーねっとを活用して頂ければ幸いです。

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